夜の車道を照らしてくれるヘッドライトですが、ヘッドライトの種類によって明るさに違いがあります。
大きくわけて三種類のヘッドライトが存在しています。それぞれの特徴をまとめます。
まったく気にしていなくてわからない方や免許を取得してこれから車の購入を検討されている方は是非参考にしてください。
ヘッドライトの種類・違いとは
ヘッドライトの役割
重要な役割としてまず一つ目は夜の暗い車道を明るく照らしてくれることです。明るいライトであればあるほど先方を照らす範囲が広がるため、歩行者や障害物をいち早く発見、察知することができます。
もう一つは自分の存在を相手に知らせること。歩行者や車の運転手にこちらの存在を把握してもらうためです。車道はいつ何が起こるかわかりませんから暗くなり始めたら必ずヘッドライトを灯火しましょう。
ヘッドライトの種類
ハロゲンライト
窒素などの不活性ガスとハロゲンガス(ヨウ素・臭素等)を封入した電球に通電することで発光するオレンジ色のライトです。
発熱量が高いので、ヘッドライトの上に雪が積もった場合はその熱で溶かしてくれるというメリットがあります。
しかし、この発熱量が高く熱が発生することが原因で、ライト内部に焼き付けが起こりヘッドライトが曇ってしまうというデメリットがあります。
HID(ディスチャージヘッドライト)

HIDは、電球内に封入したキセノンガスに通電することで発光するヘッドライトになります。
HIDは「High Intensity Discharge」の略語になっており、日本語で高輝度放電ライトと呼ばれています。
メーカーによって名称に違いがあり、キセノンヘッドランプ、ディスチャージヘッドライトとも呼ばれています。車屋さんに入りたての営業マンさんはここでまず混乱します。
特徴としては、少し青みがかった発光色が特徴で、ハロゲンランプより3倍ほど明るく、寿命も長いです。
LED
ハロゲンライト、HIDライトなどの「電球」とは違い、電流を流すと発光する半導体(高輝度発光ダイオード)が光源となります。初登場は2007年と比較的最近なんです。誰得知識ですが、初めに搭載された車はレクサスLS600hなんですよ。
寿命が約15年と長く、消費電力も非常に少ないという特徴があります。発光色は白く、発熱量もハロゲンライトやHIDライトと比べると多くありません。
ライトの熱量が少ないので、ヘッドライトに焼け付きが起こりにくくヘッドライトがくもり明るさが落ちることがまずないでしょう。
HIDとLEDの見分け方
中古車販売店に勤めていると様々な年式やメーカーの車が入庫してきます。入庫の都度その車の装備や情報についてチェックしなければならないわけですが、これがまた初めのころは中々難しかったりします。
その中でも特に見分けがつきにくいのがこのヘッドライトについてです。
ハロゲンライトは見た目も色もわかりやすいのですが、HIDとLEDが基本は白い色の光になっているのでぱっと見で判断できないことが多いです。
見分け方のコツとして、HIDはライトをつけると点灯までほんの少し時間がかかるのでふわぁっとライトが点灯します。そして少しだけ青っぽいです。本当に少しだけですが…
あとはボンネットを開けてライトが搭載されている部分に高温注意と記載されているものがHIDになります。LEDと比べると発熱量が多いのでこういったように高温注意のステッカーが表記されています。
今はネットの時代なので各販売店さんの車両情報はネットで詳細を見ることができますが、車両情報が間違ってネット上に上がっていることがあるので完全に鵜呑みにせず販売店さんに確認することをおすすめします。
まとめ
今回はヘッドライトの種類についてまとめました。
車の購入をする前に、ヘッドライトにはハロゲン、HID、LEDの三種類あることを覚えておくのがいいです。
近年のヘッドライトに使われているHIDやLEDは、明るさや省電力に優れているという特徴がありますが、ハロゲンライトは、発光時の発熱や黄色味を帯びた明るさなどの特徴から、悪天候時に有効とされています。
雪や雨、霧の多い地方では現在も多くのヘッドライトにハロゲンが使われています。
車の使用用途やメインで走行する地域によってライト選びを行うことがおすすめです。気に入った中古車がハロゲンライトだったとしても、後付けでLEDに変更することができますので安心してください。その分金額は発生しますが、販売店に問い合わせをし、営業マンと戦って価格交渉をしてください。
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